しき 日本の職人が作る和紙から一点物の照明、アクセサリー、髪飾りを製作して販売しております。手漉きの和紙を使った照明やアクセサリーには、静かで包まれるような優しい佇まいがあります。あたたかく、心を緩める柔らかい空間をお楽しみください。オーダーメイドも承っておりますので、特別な結婚式のヘッドドレスやギフトとしてもおすすめです。

和紙の使い道

「和紙と聞くと高級品なイメージで使った事がない。」

そんな方に知って欲しい、和紙の使い道のあれこれをご紹介します。

 

しきの商品は日本の職人さんが作る和紙を使って、アクセサリーや照明を作ってます。

もちろん自分でも和紙を漉いているのですが、こんな使い道もあるのか!と驚くことがたくさんあります。

様々なお客様からの依頼を受けて和紙制作をしていく中で、

和紙って加工次第で何にでもなってしまうのだな!と驚きました。

 

紙もの好きが高じて、和紙漉きになる事ができた私が、

「和紙ってこんな事にも使えるんだ」という驚きを皆さんにご紹介していきます。

 

そもそも和紙とは?

 

和紙とは植物の繊維を絡ませて作られたもので、伝統技術で作られた紙の事が和紙と呼ばれています。

植物の繊維にも色々あり、代表的な原料は楮・三椏・雁皮と言われていますが、竹から出来た紙も有ったりして、原料として使われる植物は様々です。

そんな多種多様な和紙は、それぞれ使われている原料によっても表情が違うのです。

 

さて、和紙と聞くと皆さんどんな印象を持つでしょうか

 

・古風

・高級

・障子紙

・襖

・行灯

・日本画の画材

 

こんな所が主なイメージかと思います。

 

少し昔の日本の建築様式では、襖や障子が多く使われていた為、生活の中に和紙があることは普通でした。

しかし現代では、和室のある家が減り、障子紙や襖のない生活が増えています。

灯りも行灯からLEDへ、時代と共に変化していますよね。

 

そんな時代の変化によって使う場面が減ってきている和紙ですが、加工次第でいろんな使い道があります。

 

 

 

和紙の加工品のあれこれ

 

・水引

ご祝儀袋にもついている水引。これも和紙を使用しています。こより状にした和紙を寄りが緩まないように水のりで固められて作られています。

 

・番傘

太い竹の骨に和紙を張り、その上から油を染み込ませた傘です。油を染み込ませることで、水をはじき耐水性が増します。

 

・机

これはびっくりされる方もいるかもしれません。

木材などの躯体に糊で和紙を張り重ね、柿渋や油などを染み込ませて耐水性を出します。

木材のシミを吸い込みやすいので、張り方には工夫が必要です。

 

・照明

行燈などの和紙照明が有名ですが、和紙を球体に張った、子供でも作れる和紙の照明もあります。

風船を使って作れるので子供でも大人でも簡単に楽しめる工作ですね。

 

・衣服

和紙をこより状にして糸として衣服に仕立てている商品もあります。最近では和紙を使用したデニムやTシャツもあります。

 

・アクセサリー

アクセサリーは、作家さんによって加工方法は様々です。

私は主にレジンを染み込ませることで耐水性を出しています。日常使いしてもらう事が大前提なので、丈夫であることは大事な点です。

 

 

 

 

ここに挙げた物はほんの少しで、もっとたくさんの使い道があります。

加工によって使われ方が変わるので、使う人の工夫次第でどんな形もできる面白い素材なんです。

 

 

 

和紙の商品

 

和紙は紙としてだけではなく、様々な使い道がある事をお分かり頂けたでしょうか。

私が作っているアクセサリーも、一見和紙とは思えないような質感をしています。

まるで貝殻のような不思議な質感です。

でもこれも和紙の面白い所。和紙だからこそ出せる柔らかな優しい雰囲気なんです。

 

和紙を漉く工程から行っているので、アクセサリー用に適した厚みや大きさ、色なども拘っています。

 

上品な和紙の白さをより艶やかにした和紙のアクセサリーも今後ご紹介していけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

大西 奈美

この著者の記事一覧

関連情報

コメントは受け付けていません。